配偶者が親離れできない時に離婚はできる?

配偶者が親離れできない時に離婚はできる?

離婚時の年金分割制度について

離婚時の年金分割制度というのをご存知でしょうか。離婚時に夫あるいは妻の厚生年金の報酬比例部分について、最大半分まで配偶者に分割できる、という制度です。たとえば夫がサラリーマン、妻が専業主婦だった場合、今までですと離婚すると夫には厚生年金と基礎年金が支払われますが、妻には基礎年金しか支払われませんでした。基礎年金は40年満額支払っていたとしても、月に65000円くらいです。満額支払っている人は少ないので、若い時に未納などがあるとその分金額も少なくなります。5万円前後の人が多いのではないでしょうか。一方で夫には厚生年金が支払われますので、平均年収や加入期間にもよりますが、基礎年金と合わせると大体月に17万円くらいは支給されます。これでは夫と妻で離婚後の生活にあまりにも差があるということで、厚生年金部分の半分は妻に受け取る権利があるとした制度です。

これは一見妻に有利な制度に思えますが、気をつけなければならない点がいくつかあります。たとえば妻が5歳年下だったとしましょう。離婚しなければ夫が受給年齢に達したら全額支払われたはずの厚生年金の報酬比例部分が、離婚によって妻に分割された年金は妻が受給年齢に達するまで支払われなくなります。国にとって、年金の支払額が減る可能性があります。妻が年上なら逆に支払額は増えます。また分割されるのは婚姻期間のみですので、婚姻期間が短い人や自身も厚生年金に加入している人はそれほどメリットはありません。いずれにせよ、自身が年金受給年齢に達するまでは支給されない、という点を覚えておきましょう。

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